北方水滸を再読したら、泥くさい彼らもちょっと見てみたくなりました。
といわけで、100回本の完訳を1巻だけ。
軽~く、内容紹介と感想を書いてみます。
といわけで、100回本の完訳を1巻だけ。
軽~く、内容紹介と感想を書いてみます。
巻の一
張天師 祈りてオン疫を祓い
洪太尉 誤って妖魔を走(に)がす
108星誕生。
洪信の小物っぷりしか印象に残ってなかったけど、一応精進して進んではいたのね。
巻の二
王教頭 私(ひそ)かに延安府に走(のが)れ
九紋竜 大いに史家村をさわがす
王進の脱出、史家村にて史進への武術指南、史進VS陳達、少華山トリオと史進の交誼。
*エピソードだけ拾うと北方版と同じだけど、捕まった陳達を救うための朱武の策……
楊春が「妙案妙案」と喜んで賛成したのは土下座でした。…うん、妙案(笑)
巻の三
史太郎 夜わに華陰県を走(のが)れ
魯提轄 拳もて鎮関西を打つ
史進と魯達の出会い、李忠と再会、肉屋の鄭から金翠蓮親子を救う、魯智深の殺人、逃亡。
*魯達は渭州軍司令部の隊長、李忠は史進の師匠(の一人)です。魯智深ジャイアニズム炸裂w
ちなみにジャンプで新連載の異聞水滸伝の第1話はここが元ネタと思われます。
巻の四
趙員外 重ねて文殊院を修め
魯智深 大いに五台山をさわがす
魯達が趙大尽の世話になり、彼の紹介で五台山へ。出家して魯智深となる。寺門や仁王像を破壊して破門。
*恩を仇で返しまくる男・魯智深。ジャイアニズム炸裂すぎる。酒を飲むなと言われたのに、酒屋を脅して
泥酔し、僧を殴り寺を破壊し仁王像を破壊し座禅中の道場でリバースし……やりたい放題すぎるww
巻の五
小覇王 酔ってショウ金の帳に入り
花和尚 大いに桃花村をさわがす
桃花村で山賊の嫁入りを阻止する魯智深、周通との出会い、李忠と再会、桃花山から宝を奪って逃走。
*周通は李忠の子分で、2人とも桃花山の山賊。魯智深ジャイアニズムその3。
李忠と周通にもてなされたのに金目の物を奪って逃走とかw 汚いさすが魯智深きたない
巻の六
九紋竜 赤松林に追剥し
魯智深 火もて瓦ガン寺を焼く
魯智深の旅つづき。瓦ガン寺に一宿、史進と再会、寺の愚僧退治、史進と別れる、相国寺に到着。
*魯智深ジャイアニズムその4。三日三晩ものを食べてない老僧から粥を奪おうとしました…
相国寺でどうしても役僧(上層の役職)になりたいと駄々をこねるし。おま、自分の行動を省みろw
追剥になってた史進の戦い方もえぐい。背中を一突き⇒倒れたところを踏む⇒長刀をくるくるまわす
⇒『ただもうきりきりとえぐっています』⇒痛い痛いww 容赦ないなあ
巻の七
花和尚 倒(さか)しまに垂楊柳を抜き
豹子頭 誤って白虎堂に入る
魯智深と林冲の出会い、高キュウの養子が林冲の妻に横恋慕、林冲が罠にかけられる。
*菜園で着々と子分をつくる魯智深。通りかかった林冲が魯智深の力に惚れ、その場で義兄弟となる。
林冲は友人の陸謙にだまされ、結構まぬけな罠に引っかかりました。
巻の八
林教頭 刺(いれずみ)して滄州道に配(なが)され
魯智深 大いに野猪林をさわがす
林冲が滄州へ護送、道中殺されそうになったところを魯智深が救出。
*救出した後、護送役の役人を殺そうとしたけど林冲に助命を請われて何とか思いとどまる魯智深。
彼の沸点と殺人許容レベルは低すぎる…(^^;
巻の九
柴 進 門には招く天下の客
林 冲 棒もて打つ洪教頭
護送中の林冲が柴進の屋敷へ、洪師範と立会い、そして再び牢に向け護送、監獄へ。
*北方版とエピソードが重なるところ。珍しく短慮がない。
巻の十
林教頭 風雪の山神廟
陸慮候 火もて草料場を焼く
林冲つづき。監獄生活、暗殺されかける、陸謙殺害、脱出、避難先で狼藉、凍死しかける、捕縛。
*脱出までは良いけど、逃げた先での行動がひどいww
「服が濡れてるので火にあたらせてくれ」⇒「どうぞ。遠慮はいらぬ」⇒「酒をくれ」⇒「我々だけの分
にも足りないからあきらめてください」⇒「まあまあ、4・5杯でいいから」⇒「だから…」⇒「すこし
だけでも」⇒「親切心から火にあたらせてやったのに酒までとかしつこい」⇒「わからずやめが!」
燃えさかる薪を老百姓に投げつける(ええ!?)⇒他の百姓をめった打ち⇒みんな逃げる
⇒林冲「さて楽しく飲むとしようか」(えええええええ!?) 汚いさすが林冲きたない
巻の十一
朱 貴 水亭にて号(あいず)の箭(や)を施(はな)ち
林 冲 雪の夜に梁山に上る
林冲つづき。再び柴進の屋敷、梁山泊へ。朱貴、杜遷、宋万、王倫に出会う。
*雪の中、柴進の屋敷へ…というのは北方版と同じだけど、こちらでは百姓にぐるぐる巻きにされてます。
そりゃー柴進も再会に驚くわww
魯智深の短気っぷりには目を瞠るものがあります……
てゆか、やっぱ面白いw 2巻以降は未定です。
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