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2025/02/02 05:41 |
左京と芭蕉
小松左京で好きな小説といえば「復活の日」と「日本沈没」が筆頭ですが、思い出深いのは「エスパイ」です。…という唐突な出だしで始めてみる日記。エスパーのスパイが大活躍するSF小説。初めて読んだ「エロス」だったかもしれません(笑)。主人公の恋人(彼女もエスパイ)が敵組織にさらわれるシーンがあるのですが、地下で再会した恋人が…!中学生の時だったので「お父さんたらこんなエッチな本を…!」とドキドキしました(笑)

今月いっぱい、かなり忙しくなりそうで「よんよん」以外の更新が滞りそうです…。拍手の続き、七夕(!)の続き、今月末から来月頭かになりそう…。拍手レスなども遅くなるかもしれませんが、「またかよ」と生暖かく見守っていただければ幸いです。遅くなりましたがメールありがとうございました!いずれお返事をば!

ところで、先日は一茶を語りすぎましたが、芭蕉もやっぱり面白いですね。「奥の細道」を読み終わったんですが、何度か吹き出しました。……あれ?そういう本だったっけ?

(続きで「奥の細道」の感想です。ナナメ上な楽しみ方してます…)


いやー、芭蕉の文体は古文オンチな私にも読みやすく、名文・名句続きだったのですが……

笑ったところ ↓

「五月朔日のことにや」などの日付 →実は大抵ちがう
・目的地に向かってまっしぐら! →実はスゲー迷ってた
・どうしても見たかったのでむちゃくちゃ探し回って日が暮れた →実はあっさり見つけてた
・道に迷っていたら、偶然すばらしい街を見つけたよ! →実は、予 定 通 り !
「(俳句を)曾良に語れば、書きとどめはべる」 →どこにも書き留めてません

当時の紀行文は忠実に旅程を追うことを重視していなかったようで、芭蕉も伝えたいことを伝えるために当たり前のようにフィクションを混ぜてきます。「奥の細道」は、それが実にうまい。うまいんですが…、脚注に「実は…」と出るたびに吹き出してました。
特に、日程に関することは、ほとんどが曾良随行日記のおかげで事実と違うことがバレるのがおかしくて(笑)

たまには口裏を合わせても良いと思うよ、芭蕉さんに曾良くん!
特に「曾良に語れば、書きとどめはべる」のとこ!
脚注で「*『随行日記』『俳諧書留』には記載がない」とあって、思いっきり吹きました。
「曾良随行日記」の同日部分、「十三日、市振立。虹立(市振を出立した。虹がかかった)」だけだし。
曾良さーん、虹を見てないで、師匠の俳句も書き留めてやってー!(笑)

曾良と別れた後も芭蕉は彼の後を追うように旅を続けるのですが、曾良と同じ宿に立ち寄った芭蕉が曾良の詠んだ句をみつけるところは日和の二次をやってる方なら悶えるのでは…。
曾良の俳句、師匠と離れた一人旅は寂しいと言ってるようにしか見えない。
それを読んで感傷に浸る芭蕉はなんだかオトメチックだし(笑)。
仲良しだな君たち!

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2008/07/20 21:46 | Comments(0) | TrackBack() | 日々雑記

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