カテゴリは「日々雑記」だけど日記じゃありませぬ。幻水とは関係ない話。
俗に言う夢日記ってやつか。
場所は日本で、時代は大正か昭和のはじめか50年代といったところ。
創作する気はなくメモ調なので淡々と書いてます。
ちょいグロ。かも?
ちょいホラー。かも…
俗に言う夢日記ってやつか。
場所は日本で、時代は大正か昭和のはじめか50年代といったところ。
創作する気はなくメモ調なので淡々と書いてます。
ちょいグロ。かも?
ちょいホラー。かも…
穏やかな日の光に少し白く輝く土の道。
片側は年季の入った土塀が続き、黄土色や褐色の塀の罅割れから草がちらりと覗いていて、反対側には低い所を流れる川。
その道を学生服を着た5人が歩いていた。
真ん中には3人が固まるように歩き、時折小突きあいながら明るい笑い声を立てている。
そのすぐ後ろに手は出さず口だけを出しつつ穏やかに笑う落ち着いた少年。
彼らから少し離れた先頭を歩くのは黒髪の目つきの鋭い少年だ。先頭の少年のみ、笑顔を見せることも会話に参加することも、そもそも振り返ることもなく淡々と道を歩いていく。
それでもこの5人は「一緒に」下校している最中だった。
真ん中の固まり3人のうち、一番明るいのは明るい焦げ茶の髪色をした少年。大きな目はくるりとよく動き表情をよく変える。背丈はそれほど大きくもなく、表情と相まって5人の中では最も幼く見える。
彼は一番川に近い道の端を歩いていたが、ふいに違和感を感じて自分の足元を見下ろした。
黒い革靴。そのつま先のところに、傘の柄がひっかかっていた。
少年の表情が微かに変わる。そろりと川の方へ視線をやった。
すると、道の端、川の方から道へと顔だけ出している女の人の顔が目に入った。
ぐ、と少年の喉の奥が小さく音を立てる。
髪の長さで女性と分かるが、その顔色は一面藻に覆われた沼の色。深い濁った緑色だ。
さらにその肌の表面はイボガエルのようなブツブツで覆われていた。ブツブツは大きくないので顔の造作は分かるにしろ、なにしろ一面だから細かい隆起はかえって不気味。
濡れた黒髪が前髪にはりつき、隙間からやはり緑色の目がこちらをひたと見据えていた。
少年達は歩いていたが、道の端から覗いた顔は歩く速度に合わせてすーっと横へ移動する。
やがて彼女は緑色の、ブツブツが一面に浮いた枯れ木のような右腕をこちらへゆっくり伸ばし始めた。
すぐ傍にいる他の少年達にこの女の人の姿は見えない。茶髪の少年は地面をトンと蹴る振りをして、さり気なく靴の先から傘を外した。
伸ばされた手はやがて、思った通りに傘を掴み。そして土手の向こうへと消えた。
川沿いの道は十字路へと至る。
橋を渡っていく者と町へ向かう道を辿る者、それぞれがまた明日と去っていった後、その場には先程の茶髪の少年と、先頭を歩いていた黒髪の少年が残された。
「行くぞ」
初めて一言短く言葉を発し、ぐいと腕を掴むと黒髪の少年は元来た道を戻り始める。
茶髪の少年はあーあと諦めの重い溜息を一つ落とすと、素直にその後に従った。
やがて傘をひっかけられた場所まで戻る。
改めて川を見下ろせば、先程の女性の他に4人、全部で5人が川の中に立っていた。
全員女性。年の頃は幼児から20代とおぼしき者まで様々だったが、共通しているのは皆藻のような緑色の顔をしていること、肌は小さなブツブツで覆われていること、黒髪は濡れて顔にはりついていること、そして濁った緑色の目がひたとこちらを見上げていることだ。
黒髪の少年が無言で横を見て促す。茶髪の少年が両手をゆるい弧を描くようにして持ち上げると、やがてそこに白く輝く光の塊が浮かび上がった。
ゴルフボールくらいの大きさから野球ボール、バレーボールときて西瓜よりもずっと大きくなった時、黒髪の少年が片手を勢いよく上げる。その手の動きに合わせて光の塊が白い閃光を上へと放った。それは上空で急激なカーブを描き、川の中に佇む5人へと落ちる。
1人目―――傘を足にひっかけてきた女性―――の脳天に突き刺さる。
2人目、3人目のそれぞれ女子高生、女子中学生と思しき女性も同じ。
4人目の幼稚園児くらいの女の子には横から弾き飛ばすように、
そして5人目の女性に対しては、首を絞めるように。
光にやられた5人の姿が消える。それを淡々と見送っていた黒髪の少年の表情は変わらないが、茶髪の少年の方はひどく気分が悪そうになる。急ぎ足でその場を立ち去ろうとするが、その時自分を呼ぶ声に呼び止められ、嫌そうな顔をしながらも足を止めて振り返った。
そこにいたのは最初にいた女性。さっきも持っていた傘を持ち、これを会社に返しておいて欲しいと少年に頼む。
茶髪の少年は生唾を飲み込むような顔をした後、すぐに何でもないという顔を取り繕い「分かった」とそれを受け取るが、その時女性の手が少年の腕に触れる。
その途端、茶髪の少年に嘔吐感がこみ上げる。女性は満足したように消えていったが、あとに残った少年は黒髪に傘を急いで預けるとフラフラしながら『清浄な場所』を探した。
一番近くにあったのは茶道宗家(っぽい家)。友人でもある「さくらこさん」の家だ。
近くに人の気配はなかったが、我慢できずに勝手に門をくぐり中へ入っていく。
そのまま入口近くで休むだけのつもりだったが、そこで黒髪が無理矢理腕をぐいと引っ張り家の奥へと進んで行った。やばいって、駄目だってば等文句を言うが聞き入れない。
奥の部屋には道具が山と置かれており、一番奥の壁際に流しが2つあった。道具はそこにも置かれていたが、そこまで来ると我慢できなくなった茶髪は焦るように流しの上にある道具をどかし―――吐いた。
口から出てきたのは、真っ黒いザラザラとした小石だらけの泥のような吐しゃ物。
気持ちが悪くて何度も吐き、何度も口をゆすぐ。流しに落ちた黒い石がザラザラと耳障りな音を立て、その気持ち悪さに口をゆすいだ後はついでに顔も洗う。
顔をぬぐい、前髪が濡れているのには構わず、家人に見つかる前に急いで家を出ようとするが、その腕が突然ぐいと強く後ろに引かれた。
振り返ると黒髪の少年が籐で出来た長椅子に横たわり、右手で茶髪の腕を掴んだまま左手でぽいぽいと長椅子の上にあったクッションやら荷物やらをぽいぽい放り投げていた。そして一言、「休め」。
見つかる前に出ないととか叱られるとかいろいろ言うが全く聞かないので、仕方なく黒髪と長椅子の背もたれの間に出来たスペースにもぐりこむ。黒髪の肩に頭をもたせかけると急に眠たくなってきて、寝た。
茶髪の少年は身体の内側に聖浄なものを持っている。死者が見え、己の持つ聖浄な部分を使えば浄化することも出来るが、その度に黒く汚され、気分が悪くなる。で、吐く。黒い小石のザラザラと泥のような吐しゃ物がその穢れ。毎回毎回、こうやって気分が悪くなったり吐いたりすることを死者にものすごく申し訳ないと思っている。茶髪と言っているが、実際は茶髪ぎみというだけで黒髪。一見普通の田舎の子で、明るい良い子。でも存在は特殊。
黒髪の少年は異能者で除霊などが出来る。元々強いが、茶髪の少年の力を借りるとほぼ無敵になる。無口、ぶっきらぼう、愛想無しで性質も闇に近い。茶髪の少年を気に入っていて、何かあると2人セットで行動しようとする(そしてその度に茶髪は吐く)。
という夢を見た(マジ)。
漫画を読んでいるようだった。多分いろんなものから影響を受けてる。
夢の中での私の視点は茶髪の少年でした(名前は出てこなかった。さくらこさん、という訳の分からない名前は出てきたのに)。
口から石がざらざらとこぼれていく感触がやけにリアルで気持ち悪かった……
これって、夢占いしたらどうなるんでしょねー(すごく不健康そうだ)
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