ののねどこ

ひさしぶりに没ネタ救済。
会話のみのSSを置いておきます。
…多分アップしたことはない、と思いますが、もし見たことがあったらごめんなさい。

時間軸は２。英雄イベントの少し後の、坊と腐れ縁。
お酒を飲みながらのほほんとしてるだけｗ


※諸事情あり、次にブログを書きにくるのは31日になりそうです。
暑かったりジメジメだったり、いやな天気が続きますが、みなさま体調を崩されませんように！

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会話のみで、時間軸は２。英雄イベントから少し後。

坊（レン）、ビクトール、フリック　＠レオナの酒場



「レンって結構イケる口だよな」
「お前ほどじゃない。なあビクトール、何か肴になるものはないのか？」
「そうだな、そろそろ何か腹に入れるか。…お、あれフリックじゃねえか？」
「本当だ。……肴か」
「肴だな」



「おーい、フリック！　こっちこっち」
「ビクトールか。なんだ？」
「なんだもなにもねえよ」
「酒場ですることと言ったら一つだろう。まあ、かけろ、フリック」
「……ビクトール、レンに酒を飲ませるなよ」
「なに寝言を言ってるんだ。僕は余裕で飲める年だぞ」
「それに、今さらもいいとこだろ？　解放戦争の頃からがっばがっば飲んでたのによ」
「なに！？」
「余計なことを言うなよ。フリックが気づいてたわけがないだろう」
「それもそーだな。じゃ、聞かなかったことにしてくれ」
「…………お前ら」
「ま、いいから座った座った」

「まあ飲めよ、色男」
「誰が色男だ」
「聞いたぞ？　お前にファンがいるんだって？」
「なッ…」
「ああ。それがよ、女学生だぜ。女学生！」
「ビクトール！！」
「へえ～え。ということは、10は年下か？」
「やめてくれよ、レン…。本気で頭が痛いんだ」
「ふうん。でも可愛いって聞いたぞ。ビクトールはどんな娘か知ってるんだろ？」
「シーナからは聞いてないのか？」
「可愛いとは言っていたが、詳しくは根堀り葉掘りフリックに聞いた方が面白いってさ」
「あっはっは、違いねえ」
「お前ら！　人で遊ぼうとするな！」

「で、どうなんだ？　ファンってどんな？」
「それがよー、フリックのために手作り弁当作ったりしてんだよ」
「手作り弁当！」
「も、すごいぜ。口を開けばフリックさんフリックさんで、協力攻撃までイリクに認めさせた」
「協力攻撃！」
「復唱するな！！　ビクトールも余計なこと言うなよ！！」

「でも実際、悪い気はしないだろ」
「まだ子供だぞ！？　大体オレには―…」
「ああ、その台詞は聞き飽きているからいい。純情ぶる割には恥ずかしげもなく連呼するよな」
「こっちが恥ずかしくならあ」
「まったくだ」
「う…うるさいな。いいだろ別に」
「それに子供だからという理由で切り捨てるのは如何なものかな。一応本気なんだろ？　もっと誠実に向き合ってやんなきゃいけないんじゃないのか？」
「だよなあ。こいつは女心をわかっちゃいねえ」
「まったくだ。分かってない」
「……お前らに分かるっていうのか」
「少なくとも青雷のフリックさんよりは？」
「こいつに劣るやつなんてそうそういないぜ」
「だな。フリックより青い奴なんて…」
「……だあああああ！　うるさい絡むなこの酔っ払いども！！」
「あはは！」
「はっはっは！」

「あんなの、一時の熱に浮かされてるだけさ。すぐ忘れるに決まってる」
「ま、それもそうか」
「ん？　いきなりやけにあっさりだな、レン」
「だって考えてもみろ。キンバリーだって、トラン湖の城に着いた途端に速攻で切り捨ててたじゃないか」
「…なッ…」
「それは言ってやんな、レン。どう見てもタイ・ホーの方がフリックよか男気が上だ、仕方ねえさ」
「それもそうだな…」
「哀れみの目で見るな！　あれはあれで助かったからいいんだ！」

「それにしても、お前はほんといつまで経っても青いよな。いっそ感動するよ」
「青雷なんて名乗ってるからいけねえんじゃねえか？」
「もう名乗ってないし昔の話をほじくり返すな忘れてくれ」
「忘れろって言ったって……なあ？」
「初対面であんだけキッパリ名乗られちゃなあ？」
「……忘れてくださいお願いします」
「なら、青はもうやめとけ」
「はい！？」
「雷といったら紫だろ。紫雷でいいじゃないか」
「ああ、マントも紫にしたりしてな」
「ヴァンサンに言ったらすぐ新調してくれるんじゃないか？　薔薇の刺繍入りで」
「それいいなあ、レン」
「よくないっっっ！！！」

「……ビクトール、レン」
「ああ？」
「なんだ？」
「お前らやけに絡み酒だと思っていたら、何も食わずに酒だけ飲んでるのか？」
「肴ならあるぞ」
「ああ」
「どこに」

「そこ」
「そこ」
「オレを指差すな！！！」

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この３人で飲むことは多そうです。
なんだかんだ言って大好きなトリオ。