群島で何か書こうと思っているけど、ネタが…!
というより、短いSSや会話SSばかり書いていたから書けなくなってる…!
ここに至るまでの、とても残念な流れを紹介してみようと思います↓
・『無礼講パーティー』
マオのキノコが暴走して皆ウソがつけなくなる → ほとんど変化のないラズリル組 → ルイーズとダリオとナレオが修羅場った → シグルドとハーヴェイがやばい(BL的な意味で) → ミレイ・ヘルガ・グレッチェンの親衛隊が修羅場った → ウソのつけなくなったジーンさんが栽培部屋でマオナオにお仕置き始めた → ”お祝い”からほど遠くなったので没
↓
・『IVエンディングから5年後の話』
テッド・ヘルムート・コルトンで舞台がファレナ → 4主でてこなくね? → 没
↓
・『お花畑の小島を発見!』
群島人がもしゃもしゃと食いだしてしまって没
↓
・『演劇をやらせてみようか!?』
演劇経験者=ケネス(孤児院)、ヘルムート(仕官学校以前の幼稚学級) → 2人とも「オオカミと7匹のコヤギ」だった → ケネスは母ヤギ役やってた → ヘルムートは… → ヘルムート=置時計役(台詞は『ボーン、ボーン、ボーン』のみ) → ここまでで長くなりすぎて没
↓
・ペローの『4主を語ろう!特設コーナー!』
人選が地味になりすぎて途中で飽きた(しょっぱながデボラとオスカルだった)
↓
・やっぱり宴会を書くか → ラプソに出してない人をメインにしよう → エレノアさんだよな! → 盛り上がらねえ… → キカ様投入! → …盛り上がらねえ…(あきらかな人選ミス) <今ココ
そうこうしている間に、ラインバッハのギャグではないSSが出来てました。
おお友よ……なんということでしょう……
5周年とは特に関係がありませんが、投下します。
きれいなラインバッハさまを見たい方は続きからどうぞw
というより、短いSSや会話SSばかり書いていたから書けなくなってる…!
ここに至るまでの、とても残念な流れを紹介してみようと思います↓
・『無礼講パーティー』
マオのキノコが暴走して皆ウソがつけなくなる → ほとんど変化のないラズリル組 → ルイーズとダリオとナレオが修羅場った → シグルドとハーヴェイがやばい(BL的な意味で) → ミレイ・ヘルガ・グレッチェンの親衛隊が修羅場った → ウソのつけなくなったジーンさんが栽培部屋でマオナオにお仕置き始めた → ”お祝い”からほど遠くなったので没
↓
・『IVエンディングから5年後の話』
テッド・ヘルムート・コルトンで舞台がファレナ → 4主でてこなくね? → 没
↓
・『お花畑の小島を発見!』
群島人がもしゃもしゃと食いだしてしまって没
↓
・『演劇をやらせてみようか!?』
演劇経験者=ケネス(孤児院)、ヘルムート(仕官学校以前の幼稚学級) → 2人とも「オオカミと7匹のコヤギ」だった → ケネスは母ヤギ役やってた → ヘルムートは… → ヘルムート=置時計役(台詞は『ボーン、ボーン、ボーン』のみ) → ここまでで長くなりすぎて没
↓
・ペローの『4主を語ろう!特設コーナー!』
人選が地味になりすぎて途中で飽きた(しょっぱながデボラとオスカルだった)
↓
・やっぱり宴会を書くか → ラプソに出してない人をメインにしよう → エレノアさんだよな! → 盛り上がらねえ… → キカ様投入! → …盛り上がらねえ…(あきらかな人選ミス) <今ココ
そうこうしている間に、ラインバッハのギャグではないSSが出来てました。
おお友よ……なんということでしょう……
5周年とは特に関係がありませんが、投下します。
きれいなラインバッハさまを見たい方は続きからどうぞw
■奏天歌 (4主(カイト)、ラインバッハ、エチエンヌ)
ポロン、ポロン、と。
低く弾かれる弦の音が、先ほどから静かに耳に響いていた。
彼のいる場所は巨大な船内の中でも最も賑やかなサロンで、外で降り続く雨に倦んだ人々はいつも以上に騒がしく娯楽に興じている。笑いあったり手を打ったり、中には酒を飲んでいる人もいるが、そんな彼らを部屋の片隅から眺め回しながら、カイトの耳は静かに響く音楽を拾っていた。
「どうかなさいましたか?」
品のよい言葉遣いで問いかけてきたのは、はす向かいに腰掛けているラインバッハだ。
カイトが差し入れしたミントを浮かべたハーブティーを飲み、少し気分が良くなったと珍しく起き上がっている。
頭につけた大きな羽根や奇抜で目立つ意匠の服装、身振りを交えた大げさな喋り方をする人物だが、思い込みや勘違いが激しく、やたらとすぐ感激するという性格を差し引いても、カイトは彼が好きだ。自分というものをこれほどしっかり持ち、周囲に流されることなく貫き通しているところなど、いっそ天晴れである。
海に囲まれた島国に育っているくせに一向に船旅に慣れず、毎日律儀に自分の体質を嘆いているのが気の毒やらおかしいやらで、敬遠されがちな彼のところへ割と頻繁に足を運んでいた。
ラインバッハが優雅に頭を傾けたのに合わせて、頭上の巨大羽根がゆらゆらと揺れる。
その動きを眺めたカイトは、視線をわずかに上に上げた。そこで耳を傾ける仕草をすると、ラインバッハはそれだけで合点がいったようで「ああ」と頷く。
「あなたも聴いていらしたのですね」
「ラインバッハさんも? ……まあ当然でしたか」
「いえいえ」
指を左右に揺らしたラインバッハは、ふいに子供を褒められた親のような、くすぐったそうな、得意げな笑みを浮かべた。
「あれはいつもわたくしのために奏でますが、これは違う。あれ自身のために奏でている音ですよ」
「エチエンヌさんのため?」
「ええ。それでも、わたくしは彼の音を聴き逃すことはいたしませんが」
また得意そうな笑みを浮かべる。
なんだか微笑ましく感じてカイトが表情を緩めると、自分でも気づいたのだろう、ふと照れるような表情をみせた。
「エチエンヌはわたくしの感情を読み、素晴らしい音楽を奏でてくれます。それにわたくしの方でも応えたいのですよ。わたくしは、常に彼の一番の理解者でありたいと思っております。ですから、どんな音でも聴き逃すことはしない――したくないのです」
「良いですね」
「いえ、得意になることではありませんでした。お恥ずかしい」
反省するように、きゅ、と眉をしかめる。
しかしそれも短い間で、すぐにふわりと微笑んだ。
「それでも、あなたも気づいたことが嬉しくて、つい口にしてしまいました。あれは今、何を奏でていると思います?」
「なんだろうって思っていたところです。一定のリズムを刻んでいるようで、時々拍子が変わるし。でもそれが不自然じゃなくて、とても自然で。何かの曲というわけでもないようですし――…」
頷きを繰り返しながら、ラインバッハの笑みが深くなっていく。
カイトは耳を澄ませると、また首を傾げた。
「…さっきからどんどん静かになっていく。かわりに別の音が混ざり始めたような。明るい、これは……」
「光、ですね」
ハーブティーの入ったティーカップを置き、ラインバッハが立ち上がった。慌てたようにミッキーが飛んできたが心配無用とそっけなく返す。傍らにおいていた手袋をきゅっとはめると、カイトを振り返った。
「わたくしにお付き合いいただけませんか、カイト殿」
「え? あ、はい」
歩き始めたラインバッハに合わせて、頭上から降ってくる音が明らかに変化する。
明るい音の中に弦を弾く軽快な音が混じる。慌てて後を追いながらサロン2階に目をやると、瞳を閉じたままのエチエンヌがにこりと笑った。
ラインバッハは、サロン2階に上がってもエチエンヌに目をやらない。
甲板へと通じる扉の前に立つと、彼に背中を向けるようにして仁王立ちになった。正面にきたカイトに向かって、優雅に手を広げる。
「静かなるは、音を吸い込む水の音。恵みをもたらす雨を、彼は奏でておりました。では、光は何だと思われますか? 友よ」
「雨の後の光? ……あ」
「わたくしに天候予報も、外を見るための窓も必要ないのです。彼がわたくしの窓ですから」
「……雨が、上がった?」
ラインバッハと、彼の背後にいるエチエンヌが、同時にふわりと微笑んだ。
カイトは扉に手をかける。ぐ、と力を込めると両開きの扉がきしみ、ほんのわずかな隙間が開いた。
エチエンヌの手元から、シャン、と明るい音が響く。
隙間から差し込んできた眩い光がサロンに一条の筋を落とし、わっという歓声が皆の中から巻き起こった。
「太陽の音です。天照らす音楽を、彼は奏でました」
大きく開いた扉の向こう側から、洗い流された空の眩い光がカイトの全身を包み込む。
「――我が心の友よ、わたくしの音楽家は素晴らしいでしょう」
得意そうな声と重なるように、シャランと澄んだ音が響いた。
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コメント
無題
Ⅳエンディング5年後の話、いつか読んでみたいです!
posted by NONAMEat 2009/08/29 19:32 [ コメントを修正する ]