ののねどこ

お久しぶりです！！！

ないわ……マジないわ……
更新滞るにも程があるわ……

何の宣言もせずに休止状態になってました。
ろくに更新していないくせに、着々と魚人レッテルを貼られている気がするんだがどういうことだろう。
魚人ネタに集う方たちだって充分エラ呼吸する資格があると思うよ！
まあ大概が身から出た錆ですが。

というか、魚人化するよりもGUNTO祭りの波に乗りそびれたことの方が痛恨です。
と、三都へ行ってつくづく思いました。
ナニコレ楽しすぎるよ！

ツイッターから派生したネタですが、キリルさまを若社長に据え
社員の半数近くは魚人、残りのほとんどが群島人という
素敵な会社・GUNTOを舞台にしためくるめく現代パロ。
GUNTOネタの本やペーパーは宝物です。

話が前後しましたが、19日に三都へ行ってきました。
昼過ぎに参加して閉場まで（例によって）会場の隅でGUNTO＆群島本を読んでました。
アフターは10人ほどでしたが、超楽しかった！！！
えーっと話題は、創世の魚人とか、魚人とトロイの道ならぬ恋とか、オフィス殺魚事件でシリアスとか、
……魚人しか記憶に残ってないんですがどうしてくれるんですかｗｗｗ
あ、あと眼鏡スーツ。


株式会社GUNTOが盛り上がったので、ひとつ自分でも書いてみようと思いました。
が、玉砕。

起承転結でいったら「起」までじゃなかろうか…。
というわけで、半端ですがGUNTOネタ。

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※現代パラレルです。

キリルは株式会社GUNTOの若き社長である。

GUNTOとは何ぞや？という方のために軽く説明をしておこう。
株式会社GUNTOは、海を中心としたレジャー産業の開発、企画運営のほか独自開発の魚人スーツ販売事業で発展してきた企業である。（(c)中原さん）
業績はそこそこ、社員数もそこそこ。
『活きのイイ会社で、あなたも働いてみませんか？』
と勧誘文句が謳う通り活きの良い社員が揃っている。
約半数はピチピチ（群島人）だし、約半数はビチビチ（魚人）だ。
そこからあぶれた者はストレスからくる胃痛に悩まされるが、まあごく少数である。

若社長はどちらかと言えばごく少数に含まれるが、頭痛はしても胃痛はしない。
どんなに疲れていてもツッコミは忘れない彼は弱気なようでタフであり、若いとはいえ会社になくてはならない存在であった。

さて、社屋の最上階には社長室があり、特に用事がない限りキリルはその部屋にいる。
そして特に外出する用事のないキリルが社長室にいた時、コッとノックの音が響いた。

「入ったよ、キリルくん」

ノックの音は『コッ』と一つに聞こえるが、ドアは３回ノックされている。
そしてノックの音がした時には、ドアを開けた人物は既にキリルの前にいた。
さすが『入った』と過去形で言うだけのことはある。

というか、それではノックの意味がない。
だが、そんな来客にもキリルはまったく動ぜず、静かに弁当の蓋を閉めた。
せっかく遅い昼食をとり始めたところだったが、完食するのは先になりそうだ。
…ごめんねコルセリア。たとえ夜になってもちゃんと全部食べるから。
弁当を作ってくれた少女に心の中で手を合わせるキリル。この社長は胃腸が無駄に丈夫であった。

「キリルくん、大変なんだ」
「どうしたの？　カイト」
「俺はカイトじゃない、ラズロだよ」
「え、ええっ！？　名前が変わったの！？」
「パラレルだからね」

あっさり言ってのけたのは日に焼けた茶色の髪に赤いバンダナを巻いた青年だ。
誰も正確な役職を知らない彼は食堂や倉庫やオフィスや営業などにいつの間にか紛れ込み、
仕事をこなしては風のようにその場から姿を消す。
『気がつけば奴がいる』存在として、社内ではちょっと有名だった。

「そんなことより、大変なんだよキリルくん」
「え？　大変なことって名前のことじゃないの？」
「それは全く問題ない。パラレルだからね」

パラレルと言えば魚人スーツ着用の群島人がティアクライス世界へぽんと飛び込むことも可能なのだ。
名前など些細な問題であろう。
ちなみに株式会社の主力商品の一つに魚人スーツがある。
防水と魚人化を兼ね備えた大変お得で実用的なお品です。

「で、大変なことって？　ラズロ」

早くも適応したキリルが穏やかに首を傾げた。
面倒なことをスルーするのは自称・社長秘書のアンダルクと付き合ううちにキリルが身につけたスキルの一つである。幸いなことに、このスキルは群島人に対しても有効なことが多かった（かえって事態が悪化することも多かったが）。

これに対して、ラズロはちょうっと拍子抜けしたような表情をした。
「なんだ。もしキリルくんが名前でごねたら俺の名前はカイト＝de＝ラズロなんだと告白するところだったのに」
「なにその一昔前のクイズ番組みたいな名前！？」
「リノ＝エン＝クルデスの息子だからカイト＝de＝ラズロにすれば自然かなって」
「いやかなりおかしいよ！？　それじゃあヴァンサン＝ド＝プールも家族になっちゃう」
「…誰？」
「その場合、フレアさんの名前は？」
「フレア」
「かえって納得できなくなった…！　てゆか全然話が進んでないよ！」
「ああそうだった。大変なんだよ」
ラズロは何度も繰り返した言葉を再び繰り返した。
「だから何が？」
「あのね」

頷いたラズロは、困ったように微笑んだ。

「キリルくんは知ってるのかな？　この会社、乗っ取られるんだって」
「え…………………………ええええええっ！？」


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「イスカスはキリルくんも知ってるよね」
「うん。イスカスさんが社長？…ってことは」
「そう、外資の長老株式会社。略して老害」
「ずいぶん失礼だよ！？」
「仕方ない、敵だから」
「ほんと敵には容赦ないよね…！」

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ラズロが『罰のウロコ』（＝まんじゅう盗み食いの罰でレックナート会長に貼り付けられた）
をイスカスに発動するまで書こうと思いましたが、力尽きました。