ののねどこ

拍手メッセージに顔が緩みっぱなしなのですが、お返事が毎度のごとく滞っていてすみません。大抵その日に見ております。えへへ、ありがとうございますー。お返事は余裕のありそうな明日か週末に！

よんよん祭でラストを飾ったキカ姐は、ラプポンでもやはりおいしいところを掻っ攫っていきました。仕方ありません、好きなんです。４主も好きなんです。キリル様は天然で紳士で史上最強に可愛い主人公です。コルセリアはおませさんですね。シメオンさんがあんなに出番が多くなるとは予想外でした。油断のならないお年寄りです。あと誰かロジェをなぐさめてあげてください。
そういえば、ララクル。誰か一人でも要望があれば出すと書いたのですが、実は誰からも来ませんでした(笑)。ゲームシナリオからすれば、彼女がミドルポートを離れるのはちょっと…なので、まあ良かったのではないかと。

唐突に、キリル妄想。

サイト内のキャラ語りで、既に青年キリルについて語っているのですが、ラプポンをやっていて、「なんでキリルはこんなに人がいいんだろう…」と改めて思ったので。

つい「キリルさま」と平仮名の『さま』をつけたくなる彼は、歴代主人公の中では群を抜いて素直で天然な人です。イスカスなんて初対面からあからさまに怪しいのに信じてしまうし、ハインズもあからさまに怪しいのに信じてしまうし、困ってる人がいたら放っておけないし、その上コルセリアに対してとっても紳士。

でも、子供時代のキリルって生意気っぽいですよね。斜にかまえた顔グラのせいもあるけど、口数は少ない、ついてくるなと言われているのに大人に混ざって戦おうとする、スキルは大人顔負けのＳで容赦なく敵を葬っていく。あんなに強くて恐ろしい子供は幻水シリーズを見渡してもいないですよ。

この頃のキリルって、自分が同年代の子より大人びていることを自覚していて、大人と対等になろうとしていたんじゃないかと思うのです。実際、戦闘能力はセネカやアンダルクにも劣りません。夜遊びしているスノウや４主を見て「ふーん。まあ僕の邪魔はしないでよね」くらい思ってておかしくないような気がします。「こんばんは」と挨拶する時、すごくぶっきらぼうじゃないですか。

それが、３年間寝て過ごしただけで天使のようなキリルさまですよ。
私にとって、子キリルと青年キリルは子悪魔と天使くらい違います。

なんでだろうと考えたら、その３年間の療養しかないような気がします（寝てただけだもんね）。
キリルは３年間、身体もほとんど動かすことが出来ない重傷だったわけでしょう。その間、療養場所や医者の手配はセネカがしていたのかな。アンダルクはわたわたしながら身の回りのことを世話していたのかな。ヨーンはずっとキリルの側にいて、頭をなでてあげてたことでしょう。ともかくキリル以外の誰かが、常に彼を気遣い、心配し、慈しみ、守っていたはずです。

そこで、キリルは「自分は子供なんだな」と、思ったんじゃないかな。
一生懸命背伸びして、一緒に戦って、ウォルターと肩を並べているつもりだったけど、やっぱり自分は小さな子供で、庇護される存在で、アンダルクやセネカやヨーンがいないと生きていけないんだと。

寝たきりの子供は、療養のために訪れた街でもきっと大人たちから大切にされたでしょう。いろんな人に優しくされて、それが嬉しくて。周りの人に甘えることを覚え、人の善意を素直に信じることができるようになったんじゃないかな。そして、小さい者、弱い者、虐げられてる人に対して、すごく優しく接することができるようになっていったんだと思います。
コルセリアはその典型ですね。幼くて、小さくて、でも必死に前を向いてがんばっている。コルセリアを仲間にする時、キリルは膝をついて彼女に目線の高さを合わせてあげているけど、あの心遣いというか、素直にそういうことが出来るのは、寝たきりの３年間があったからだと思うのです。怪我をする前のキリルがそのまま成長していたのでは無理だったんじゃないかなあ……

キリルにとって、ウォルターと一緒に戦っていた頃の自分はちょっと気恥ずかしい過去だけど、その頃から今も変わらず側にいるアンダルクとセネカは、だからこそ大切な存在になってる。４主とスノウは過去の自分を知っているけど、再会した２人もキリルに負けず劣らず変わっているから、少しホッとしてる。
過去の自分は大人顔負けの力を自己顕示のために使っていたけど、成長したキリルは昔の強さを取り戻しながら、それを他人のために使おうと思ってる。そうやって得た強さは子供の頃のスキルオールＳよりももっと頼もしくて、アンダルクとセネカはキリルが愛しく誇らしくてたまらない……んだと良いなあ。

キリルの人の良さは、単純なお人好しなんかじゃなくて、彼が周囲の善意によって成長した証なんだと思いたいです。信念にも似た強い意思でもって、他人を信じる人。そうすることによって道を拓いていく人。それが皆を惹き付けるんじゃないかな。
そう考えると、４主とはタイプが違いながら、やはり彼は主人公だなと思います。



……やっべ、時間がないのに書きすぎた！(汗)