忍者ブログ
堕ちた英雄
先日リオン様に消された妄想を書き直してみました。
いまだショックから抜けきらないので、いっそ妄想してしまえと考えてみたものw


まずは前フリ。
世界一誤解されていた人に関する報道がおかしくなり始めたのは、彼がギネス記録を達成した頃からでした。
世界中に夢を与え、貧困や子供を救うために全力で戦ってきた人が、世界中から「変人」と呼ばれ、無実の罪をきせられ、言われのない嘲笑を受け続けて、多くの人に誤解されたまま亡くなった。
メディアは自分たちが作り上げたイメージを世間に植えつけ、そこから「読者の期待に応える」という大義名分を作り出し、さらに偏った報道を続けています。
有名税では済まされない、深刻な差別と迫害に思われてなりませんが、これが世界に影響を持つようになったスターの代償なのかもしれません。


そこで妄想。

同じように大きな影響力を持つ”英雄”たちも、同じような目に合う可能性はあるかしら。

世間から排斥される危険を、各天魁星で考えてみました。


●坊、4主

彼らは大丈夫。伝承か伝説上の人物になるかもしれないけど、それで終わると思います。
これは、戦争に関わっただけで、その後さっさと逃亡してるのが大きいかと。
4主の場合は歴史上から名前すら消えてるけどw


●2主

王様エンドで末永くデュナンに降臨した場合は少々危ない。

彼は絶対的な力を持とうとはしないでしょう。表現の自由を規制するような人じゃありません。
と、すれば……例えばデュナン戦争を知らない世代が政治をしきる時代に、2主が仕事をおっぽりだして坊と遊びに行ったりしたら物凄い非難が湧き起こるのではないかしら。
英雄の息子と紋章を持つという幸運で戦争を勝利に導いた英雄がかつての栄光を嵩にきて好き放題、なんていわれかねない気がする。
ムクムクの子孫と仲良く話してたりしたら「英雄のご乱心」「動物と話が出来ると信じているようだ」と言われたり。
普通の人には危険だけど2主にとっては雑魚敵しか出ない場所があるとして、そこへ誰かと一緒に行けば「自分の腕を頼んで他人を危険な目に合わせる」なんて言われてしまったり。

気がついたら、2主の行動を笑って許してくれる人が城内にいなくなっている。
でも今さら国を出ることは許されない。真の紋章を持っている英雄がいる利用価値を誰も手放そうとしない。
それを世間は「権威にしがみついている」と判断し、さらに好き放題に噂され、どこへ行っても何をしても好奇と無遠慮な目で見られることになる。

そうなったら坊の出番ですね。
身動き取れなくて泣きそうになってる2主の所にひょっこり現れて、「さらいに来たぞ」とニヤリと笑う。

……これで何か書けないかなと思いましたが(笑)、私の考える2主は10年くらいで引退すると思うので、この危険は避けられそうです。


●王子

一番危ないのが王子だと思います。

「王位継承権がなくそのままでは国外に婿へ出されるはずだった王子が、内乱の結果、女王騎士長代理という地位に収まった」ことについて、無責任に根も葉もない噂を言い出す輩というのは出てくるでしょう。
王宮の中のことなんて普通の国民には分からない。
一見仲が良さそうに見えていた女王一家の裏側にはドロドロしたものが!と考えることはできると思う。
実はゴドウィンの後ろで王子が糸を引いていて、ギゼルは利用されただけ……と考える人だっているかもしれない。

ゴドウィン派の国民の中にすごく王子を嫌いな人がいて、彼が新聞か雑誌を作っちゃったら?
闘神祭の前に王子が先行してストームフィストへ行っていたこと、決勝戦を棍をぶん投げて中断させたこと、女王すら逃げられなかった夜襲で誰にも見つからずにやすやすと逃亡を遂げたこと、専属の護衛が年の近い異性であること、女王になる儀式でしか身につけられないはずの紋章を宿すことに成功したこと、政敵であるゴドウィンとバロウズをうまいこと両方とも葬り去ったこと、内乱後の女王騎士は王子シンパで固められていること。……いくらでも、深読みして話を作ることが出来る気がします。
作れば売れますよ。「英雄が抱える暗い影」なんて、ワイドショーが好きそうなネタだもの。

たとえば、こんなストーリー。

・王位継承権のない王子は王宮内で孤独だった(証言は取れるはず)
・母からの愛が欲しかった王子は、「女王」から愛を受けることに執着するようになった。
・しかし女王は継承権のない王子に冷たかった(反王族のロードレイクへわざわざ王子を視察にやったことは、そう解釈することも可能)
・一方、妹は自分を慕っていた(いくらでも証言があるはずw)
・妹を女王にすれば、「女王」からの愛を受けることができるようになる
・ゴドウィンの叛乱は、歪んだマザコンが生んだ暴挙だった

そんな噂が出回っていることを、王子はある日町中で偶然知るわけですよ。噂を広めた人を探し出して注意したら、逆に信憑性が高まっちゃうわけですよ。
噂を真に受けたゴドウィン派だった人たちが城門の前で泣きながら「ギゼル様を返せ!!」と訴え始めたりして、それがますます信憑性を高め、彼らに同情した人たちが王子排斥運動とか始めちゃう。議会制に変わっているだけに、世論を気にするようになった議員たちもこぞって王子批判を始めるようになる。

これ、戦後処理の仕方によっては起こりうるのではないかしら。

王子自身は「じゃあ、僕はファレナから去るよ」と言い出しそうだけど、「悪いことを何もしてないのになぜ兄上が追い出されなければならぬのじゃ!」とリムが許してくれない。
リオンが過剰に怒ってしまって、それがさらに反発を招いてしまう。

そうなったら……
他の天魁星は助けに来てくれないだろうなw
ぎりぎりで4主の役目かもしれないけど、4主は王子が国から捨てられた後に面倒を見てくれることはしてくれても、王宮で困っている時には絶対にやって来ない気がする。


●団長

団長もかなり危ない気がする。
だってあの子が今後も何かしでかさないわけがないしw

好意から非難に変わるのは、案外簡単な気がするんだ。
しかも、彼らが闘っていた理由は、星を宿す者以外に同じ世界で理解できる人は誰もいない。
なぜそこまで必死に戦ったのかと問われても、「世界を救うため」なんて言葉で納得してくれる人がどれだけいるのか……
彼らはもともとカルト的なものをはらんでいるわけです。

ただ、王子ほど追い込まれはしないかと。
タフな団長は「この先どうなるかなんてわからねーよ」と笑い飛ばしてしまう気がします。

そもそも、戦後の彼らって、いわゆる国境なき何でも屋というか…そんな感じでしょう。
世界の存亡に団長が果たした役割ほど、世間は彼の重要性を認識していないと思う。
たとえ身に覚えのない非難を浴びることがあったとしても、団長は人からどう思われようと気にしない性格だし、団としての仕事がなくなったら、さっくり新しいことを始めると思います。
世論は味方にならなくても、そうした時には味方になってくれる首領は各国にいるし。


 *********


というわけで、王子の後半生は苦しいものになる可能性がありそうだな、と。
失踪することを選択した場合、必ずついて来るであろうリオンのせいで「従者と駆け落ち」という醜聞まで加わってしまうでしょう。
これで妄想を進めるなら、救い出しに来てくれるのはゲオルグかロイ。

ゲオルグだったら「言いたい奴には好きなだけ言わせておけ。それでお前の価値が下がるわけじゃないことを俺は知っている」などとオトコマエな台詞を吐きつつ連れ出してくれそう。

ロイだったら、「よう、王子さん。影武者やりに来たぜ?」とニヤリと笑って、王子を単身国外へおっぽり出す。
噂のひどい時期を自分で引き受けて、王子には問答無用で息抜きの旅に出させてしまいそう。その間リオンはファレナに残りますよ(笑)。私はロイリオ派なので。
悪い噂も蛙の面に水で受け流すことができそうなイメージなんです、ロイは。とすれば、これは互いに結構お得な取引なんですね。


こうした妄想を元にSSを書こうかなとも思ったけれど、そこまでの余力はないので妄想のままでアップ。
……リオンさん、今度は消さないでくださいましw
PR

2009/07/05 21:17 | Comments(2) | TrackBack() | 幻水雑記

トラックバック

トラックバックURL:

コメント

こんばんわ。「堕ちた英雄」興味深く拝見させてもらいました。

こうして見ると、後を託せる「頼りになる大人」が周りにいたかどうかが
主人公たちの明暗を分けている気がします。その点で、王子は大変そうですね。
彼自身がリムを支えなければならない立場ですから。リムが選ぶ伴侶によっては
さらに苦労を背負い込みそうです。

しかし、こうして色々妄想していると、やはり「絶対なる者」「不老の英雄」
と呼ばれているあの方のことが気になってきますね!彼も実際の姿は今までゲーム中で伝えられてきたイメージとは全然違うかもしれません。

以上、長々とおじゃまいたしました!
posted by sa-koat 2009/07/06 23:18 [ コメントを修正する ]
こんばんは! いつもコメントありがとうございますv

「頼りになる大人」がいるか否かは主人公たちの明暗を大きく分けそうですね。
坊や4主は状況や性格から国を率いる立場から退いていますが、レパントやリノの存在は大きいでしょう。
王子は本当に大変そう。
ゴドウィン派だった国民たちがコロリと王子マンセーになるとは思えませんもの…

あの方のことは、私も書いていて思い浮かんできました。
表に出て来ず、姿を見せないことによって「神」に近い存在になってますよね…
国の奥深くに隠れながら絶対君主として君臨するのは、自衛の意味もありそうです。
もしくは…?

幻水世界でのシリーズ続編が出るのか不安があるのですが、いつか彼が現れた時、私たちの度肝を抜くような存在である可能性はありそうです。というか、そういう予想外のものはあった方が嬉しいw
期待しすぎないように、楽しみに待ちたいと思います^^

ありがとうございました!
posted by ノダat 2009/07/06 23:49 [ コメントを修正する ]

コメントを投稿する






Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字 (絵文字)



<<群島諸国フォーエバー! | HOME | おや?>>
忍者ブログ[PR]