拍手用に書いてたやつですが、日の目を見るのが遅くなりそうなのでこちらにアップ(笑)。
幻水1軸で石版の間に住む人達です。
幻水1軸で石版の間に住む人達です。
「フッケン」
「星主殿、如何なさいました」
「おや、レン殿。どこか具合でも悪いのですかな?」
「リュウカン殿もいらしたか。……いや、貴殿らはいつもここにいるが……」
「部屋のことですかな?ならば気遣いは無用。我ら年寄りといえども甘えるわけにゆきませぬ」
「そうじゃの。わしらのことはいいから、余っている部屋があれば若い者にこそ与えてやってくれ。わしがみるところ休息が必要なのは彼らの方じゃ」
「それに、ここでリュウカン殿と話をするのは非常にためになります」
「なんの、こちらこそ」
「はっはっは」
「ほっほっほ」
「で、何のご用でしたか。星主殿」
「…………その、フッケンの背後にあるものだが」
「星の定めが気になりますか。どなたを知りたい?」
「いや、あとどれくらいなのかと……」
「天の星の輝きが強くなっております。北に天雄の光ありと」
「天雄…?」
「その時が来ればお分かりになりましょう。時は近づきつつあります」
「そうか」
「天魁の光は弱まっておりません。星主殿を中心に、まだ星の定めを持つ者が集まるでしょう」
「…君には見えるのだな」
「見える者には見えましょう。私にはこの石版に潜む力が見えます」
「そうか。…ありがとう、邪魔したな」
「いえ。私は地獣、地霊たるリュウカンを助け、共に天魁たる星主殿に仕える星ですから」
「具合が悪くても悪くなくても、またいつでもおいでくだされ」
「ちょっと!」
「何だ?ルック」
「あの年寄り達にいい加減どくように言ってくれない?仕事の邪魔なんだよね」
「ああ、その件だが……」
「なに」
「その年寄りが石版を管理してるぞ。星についても語ってくれた」
「なにそれ」
「僕にはあえて彼らをあの場所からどかす理由が思いつかないな」
「何言ってんの。じゃあ僕はどこへ行けばいいのさ」
「……風呂場、とか?」
「だから、換気扇扱いしないで欲しいんだけど!」
なんか私の中で”ルック=換気扇”の図式が出来上がってきたんですがどうしよう。
イコール換気扇、時々扇風機。
……切り裂かれそうだ(笑)。
ちなみに「天雄星」はウォーレンです。北へ行くちょっと前のお話。
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