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星屑でリウマリ
昨日は朝6時に起きて外出、帰宅は0時。今日は熱を出しました……
眼鏡眼鏡と呟きながらまずは今日やらなくてはいけない課題の資料とにらめっこしてたのですが、熱のせいか文字を追うのが辛い。
さっき、頭に冷えピタ、目に蒸気のアイマスクを乗せてしばらく休んでました。

き、気持ちいい…!

蒸気のアイマスクの効果は10分ということで、10分間音楽を聴きながら横になってたんですが、その間にネタを思いついてしまったので置いておきます。
30分で書いたのでたいしたものじゃありませんが……
眼鏡も書かずにすみません(汗)。


星屑世界のリウとマリカ。もろにリウマリです。すごくまともにCPです。
エロくはない…はず。



※異世界(星屑の世界)の話です



マリカは一人用ソファの、手すりの部分に腰掛けていた。
両手で包み込むように持っていたカップにふうと息を吹きかけて、一口すする。

まだ熱い。

片手にカップを持つと、それをリウの顔にかけたタオルの上に置いた。
タオルの下から覗いた、リウの口が小さく動く。
意味の通じない言葉にくふんと笑みを返し、マリカはカップをソファ向かいにあるテーブルの上に移した。

リウは、ソファに沈んでいた。足は組んでローテーブルの上に投げ出している。
ぎりぎり浅く腰をかけ、ソファ背もたれのてっぺんに頭を乗せ、顔を仰向けに倒していた。
鼻から上には縦に長く2つ折にしたタオルがかけられている。マリカが手を乗せると、タオルに含ませた湯がじわりとしみ出てきた。

マリカは視線を床へと移す。そこには細かな字がびっしりと詰まった紙が無数に散らばっていた。
西の大陸各所の町や村の情報、地形、気候といった地理的情報から、オルダの人員配置、星の兵団に協力してくれる人員の割り出し、協力内容といった人的情報、さらに少ない仲間たちを効果的に送り出すためのスケジュールや各人の長所、星の印の割り振りまで。
マリカが見ても分からない。基本的に既にリウの頭に入っているから、これは記憶の整理と新しい情報の更新のためのものだ。万が一オルダの手の者が盗んでいっても分からないように全て暗号化されている。

少し前までリウはこれらの書類とにらめっこしていた。眉間に手をやる回数が増えた頃、マリカが湯とタオルを持ってきたのだ。

リウは、1年ほど前から月に一度はこうして目を休めるようになった。
星の兵団を立ち上げた頃より人員が増え、頭脳を担当してくれる人数は増えたが、その分考えなくてはいけない問題も増えた。軍師に依存しなくてはならないことは、ますます多くなっている。

「……」
「なに?」

リウの口がぼそぼそと動き、マリカは腰をかがめてリウの顔を覗き込んだ。

「…氷が食いたい」
「雪女の子は出張中よ。あんたが命じたんでしょ」
「そうだった……明日戻るんだったな……」

腰をかがめたついでに、ローテーブルからカップを取り上げた。
今度は息を吹きかけずにこくんと一口飲む。
少しだけ温度の下がったお湯が喉を滑り落ちていった。

マリカは、そのカップをリウの頭上で傾ける。
こぼれたお湯はカップの外側を伝い、細い線となってタオルに吸い込まれていく。
半分くらい注いだところで、そのタオルを上から手で抑えた。熱くなったタオルからじわりとお湯がしみ出してリウの髪を濡らす。タオルの端から滴り落ちた水滴が床にぽつぽつと小さな黒い円を作った。

リウが、呻くような声を漏らしてため息をついた。

「気持ちいい?」
「…ああ」
「疲れてたんだね」
「目がな」

マリカはタオルを抑えていた手を自分の目に当ててみた。じんわりとした熱が瞼を温めて心地良い。
だが、それは洗顔すると気持ちよいのと同じ類のものだ。

「…団長は?」
「まだ戻ってこない。転寝しても大丈夫よ」
「いや……もう少ししたら起きる」

上半分がタオルで隠れたリウの顔の、口だけが動く。
マリカはその口に手を伸ばした。指の背で唇をなでてみると、乾いてさらりとした感触がする。
「……遊ぶな、こそばゆい」
小さく動いた口が、マリカの指をくわえる。関節のところを軽くかむと、舌先で押し出された。
マリカは手を離す。
目の前にかざした自分の手を眺めた後、頬でリウの唾液をぬぐい取った。一瞬涼しさを頬に感じたが、すぐに消えた。

その手をタオルに乗せると、リウは満足そうなため息をついた。
「そうしててくれ。手の重さが丁度いい」
「もう少しお湯を足そうか?」
「いや。……残ってるなら飲ませてくれ」

マリカは左手に持ったままのカップを見つめ、こくんと一口飲んでみた。
先ほどよりもぬるくなっている。

「…お前に飲めと言ったんじゃない。飲ませてくれ、と言ったんだ」
「温度を確かめてあげたんでしょ」
タオルの下で、リウの口が笑みの形を作る。
「では、確かめた湯をくれ。自分で飲むな」
要求されているものを察して、マリカが呆れたような顔をした。
「……このエロ軍師」
「どっちがだ。お前が誘ったのが先だろう」
「誰が誘ってるんだっての」
「喉がかわいた」
「……はいはい」

マリカは口にお湯をふくむ。
身体を伸ばしてカップをテーブルの上に置くと、ソファの手すりの上で身体の向きを直した。

左手でリウの唇に触れてみる。
小さく開いた口の周りをなぞっていると、リウが胸の上でずっと組んでいた腕を初めてほどいた。
マリカの左手首を掴んだ後、腕に沿ってリウの手がゆっくりと上がる。
首から、髪をかきあげるようにして後頭部へと回される。
そして、マリカをぐいと引き寄せた。


すっかりぬるくなった白湯が、マリカの口からリウの口中に流れ込んだ。



――――――――――
自分が、まさにリウのような格好で蒸気アイマスクをつけて休んでました。
喉がかわいたなあ、と思って一気書き。短時間で書いたから描写不足ごめんなさい。
それでも惚れあってるわけじゃない、んです。私が考える星屑リウマリは……

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2009/04/19 23:14 | Comments(2) | TrackBack() | 二次創作

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コメント

リウマリ素敵です!
posted by NONAMEat 2009/04/20 21:18 [ コメントを修正する ]
ありがとうございます!感想をいただけるとは…!
自己満足気味なお話でしたが、楽しんでいただけたなら嬉しいです!
……書いててすごく楽しかったですw
posted by ノダat 2009/04/20 21:44 [ コメントを修正する ]

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