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息抜きの会話SS
相変わらずよんよん以外の更新が滞っててすみません。

息抜きに会話SSを投下。
IIIの5年ほど前。坊とシーナとルックの3人がひたすらうだうだ喋ってます。


ある日、トランの片隅で。
坊(レン)29歳、シーナ29歳、ルック27歳
(※会話に出てくるだけですが、2主=イリク、4主=カイト)




レン「最近どうだ?」
シーナ「ああ、そういやこないだメグに会ったんだよ。結構久しぶりだったなあ」
レン「メグか…。いい女になったよな」
シーナ「やっぱレンもそう思う?美人だし手先が器用だし…。乳母車や自転車とか、子供に必要なものはほとんど手作りだったって言ってたぜ。子供を生んだのに体型が変わってないし、うなじが色っぽい。それに、なんたって会話してて面白い」
レン「ああ。昔から頭の回転が速かったからな」
シーナ「からくりはもちろんだけど、工学系の最先端の知識を押さえてるんだよ。レン、勿体ないことしたんじゃねえ?」
レン「はは、あれは父親が勘違いしただけだろ。子供といえば、この間ロニー・ベルの一家に会ったぞ。あそこの子は母親に似て強くなりそうだな」
シーナ「あちゃあ、モースの影がますます薄くなりそうだな。あのオッサン、頭の毛が怪しかったんだけど。あ、娘の顔はどうだった?」
レン「可愛かったな。明るくて活発だし。地元の少年たちに慕われてたぞ」
シーナ「ふんふん。あ、そうだ、ロッテに会った?」
レン「色っぽくなったよなあ……」
シーナ「昔は天然だったのになあ……」
レン「天然は変わらないだろ。それが長じるとあんな色っぽさになるんだな」
シーナ「な。でも色っぽいといえばカスミもじゃん?髪をのばしてさ。レン、何かした?」
レン「何もしてないよ。…そういえばこの間会った時に長い髪も似合うなとは言ったけど」
シーナ「……鬼畜プレイも大概にしとけよ。さすがにカスミが可哀相だぜ?」
レン「シーナに言われたくないけど?お前、部下に手を出したって?」
シーナ「出してねえって!ちょっと何回か食事に行っただけだよ。仕事の相談。なのにアップルが切れちゃってさ」
レン「普段の行いが悪いんだ」
シーナ「レンだってそうだろお?こないだ遠くまで行ってたよなあ。そこで何した?」
レン「何もしてないけど?」
シーナ「オレの情報収集能力なめんなよ?長官には概要しか伝わってないけど、幸いオレはレンのことを知ってるからな。裏で何したかは大体想像がつく」
レン「ほほう?」
シーナ「カスミとクレオさんには黙っといてやったからな。今度何かおごれよ」
レン「ふうん?なら、去年シーナが南に出張した時に何してきたか。アップルとアイリーンには黙っといてやるから帳消し」
シーナ「ちょ!情報管理局のオレはともかく、なんでレンがそんなところに情報収集のツテを持ってんだ」
レン「僕の情報収集能力もなめるなよ?」

ルック「…………ちょっと、あんた達」
レン「ん?」
シーナ「なんだよ、ルックももうちょっと話に入ってこいよ」
ルック「入りたくないね、そんな話。よくそんなにひたすら女の話ばかりしていられるね」
シーナ「楽しいもん」
レン「他所でするには憚られるからな」
ルック「レンにも一応そんな意識があったんだ。最近は中身がただの女好きのオッサンにしか見えなかったけど」
レン「オッサンはないだろう。一応まだ20代だぞ?」
ルック「ぎりぎりね」
シーナ「それ言うならルックだってそうだろ。正直困らねえ?相手探すの」
ルック「何の相手……。困ってないけど、別に」
シーナ「マジで?そういうもん、レン?」
レン「万人受けではないだろうが、目が違うって言ってくれる人はいるな。それで子供に見えないって」
シーナ「へえ」
ルック「そういうことじゃなくて!!」
シーナ「はいはい、分ーかってるって」
レン「色恋に興味を持たない人はいるよな。……イリクとか」
シーナ「あー、なー。ずっと見た目が二十歳なんだから、もっと張り切ってもいいのにな」
レン「アイリはどうなったんだ?」
シーナ「相変わらず旅してるぜ。定期的にデュナンへ行ってるけど」
レン「友達のまま?」
シーナ「お友達のまま。勿体ねえ……」
ルック「あんた達……ちょっとはあいつの立場とか考えてあげれば?」
レン「え?いや、それは分かってるが」
シーナ「ルックからまさかのフォロー」
ルック「ほんとムカつく…!」
レン「あっはっは、悪い悪い。まあ飲めよ」

ルック「もっと実のある話はできないの?」
シーナ「え、ハイランド地方がちょっとやばそうだとか?」
レン「あれな。事が起きたらどうするんだ?」
シーナ「今回はトランは静観するよう進言するつもり。物資の支援はしてもいいけど軍は出さない。その方がいいだろ」
レン「妥当な判断だな。国内で処理できればその方がいい。イリクがいるし」
ルック「ちょっと。……ハイランドが何?」
レン「動きがヤバそうなのはハルモニアなんだけどな。まだはっきりしてないけど、ハイランド兵の残党を煽っている節があるんだよ」
シーナ「南部辺境警備隊のいくつかだろうな、ありゃ。店を構えてる奴がいたぜ。ああいうのはタチが悪い」
レン「対処の仕方にもよるだろうが、数年内に反乱が起きるかもしれないな」
シーナ「もっと早いんじゃね?シュウだったらわざと乱を起こさせるかもしれないぜ」
レン「その動きはあるようだな。だが、ハルモニアが絡むとなると…」
シーナ「尻尾を掴むのは難しいか。最終的には軍が出てきそうな気もするんだよなー。それに呼応しそうな奴らを今のうちに暗殺しちゃえば早いんだろうけど」
レン「いや、どうせなら再起不能なまでに徹底的に叩いた方がいいだろ。暗殺くらいなら請け負っても良かったけどね」
ルック「……物騒なんだけど」
シーナ「ケチが多いな、ルック」
ルック「あんた達の話は極端なんだよ」
シーナ「じゃあその中間にいくか?そういえばルック、ちょっと髪切ったんだな」
ルック「遅いよ」
レン「あ、そうだ。カイトがルックによろしく言ってた」
ルック「それも遅いよ!」

シーナ「ルックはどんな話題がいいんだよ?」
ルック「その前に、なんで僕はこんなところへ来てしまったのか考えてるところだよ……」
シーナ「ん?そんなの決まってるじゃん」
レン「珍しい酒が手に入ったからな。いけるだろ、これ」
ルック「……まあ、悪くはないね」
レン「ルック好みだと思ってさ。さあ、これを飲んで育児の苦労をぶちまけるといい」
ルック「そんなものないよ。セラはいい子だからね」
シーナ「……すっかりお父さんだなあ、ルック」
レン「なんだかんだ言って、お前が今一番落ち着いてるな」
ルック「アンタ達が落ち着かなさすぎなんだよ」
シーナ「でもさ。初めてルックが子育てしてるって聞いた時には驚いたよなあ」
レン「なあ」
ルック「……レンは爆笑してくれたよね」
レン「シーナのせいだろ?開口一番『レックナート様との子供!?』って……ぷぷっ」
ルック「……あれは、今思い出しても腹が立つ」
シーナ「いや待て待て待て!済んだことを何度も繰り返すな!!もうオレ3回は切り裂かれたんだぞ!」
レン「でも、実際いい子だよな。数回しか会ってないけど、元気にしてるか?」
ルック「……まあね」
シーナ「あ、話の流れがいいから渡しちゃおう。こないだ出張した時にさ、いいもん見つけたんだ。ほら」
ルック「人形?」
シーナ「もう人形遊びの年じゃないかな?でも髪の色がセラちゃんぽいと思って、つい買っちゃってさ」
レン「それなら僕も。ティントで買った髪留め。石の色があの子に似合うと思って」
ルック「……渡しておくよ」





女の話と真面目(?)な話とほのぼのした話を、酒を飲みながら同列で話せる3人。
無言でいる時はどこまでも無言のまま各々好き勝手なことをしていられるけど、お喋りを始めたら始めたでだらだらといつまでも話し続けられる関係がいいなあ。
ハイイースト動乱前で、おそらく一番平和な頃です。

シーナは情報管理局に勤めてる設定。その中でも諜報的な役割を果たしてる。共和制になっていきなり親子大統領が誕生することには危機感を抱いているので、あえて政治の中心からは外れてます。
レンはあちこち旅しては、時々トランに帰ってくる。レンとシーナは互いに貴重な情報収入源だったりするといい。2人合わせた情報量はとてつもないことになってます(笑)。軽く裏から牛耳れるくらい。
そんな2人が持ってる情報は、ひそかにハルモニアを窺ってるルックにとっても貴重。どうでもいい話がほとんどだけど、時々ぽんと飛び出してくる情報はきっちり頭に入れてます。でも実のところは、単に気楽だからだけど。

数年単位で会わない時が続いても、きっと平気。この同年代のトラン悪がき3人組が大好きですw
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2008/08/23 02:00 | Comments(0) | TrackBack() | 二次創作

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