クロミミですねわかります。
私信で始まる日記ですみませんこんばんは。
タイトルは、言わなきゃいけないと思いました(笑)。
ついでに、これを剣聖に言わせなきゃいけないような気がしました。
というわけで、とても脈絡のないSSです。これを書くよりムールゲントの口調を調べる方が時間かかったw
正夢の意味を取り違えてるとしか思えませんが、「鰻を、丸呑みする。」のドンフラ様にささげますw
私信で始まる日記ですみませんこんばんは。
タイトルは、言わなきゃいけないと思いました(笑)。
ついでに、これを剣聖に言わせなきゃいけないような気がしました。
というわけで、とても脈絡のないSSです。これを書くよりムールゲントの口調を調べる方が時間かかったw
正夢の意味を取り違えてるとしか思えませんが、「鰻を、丸呑みする。」のドンフラ様にささげますw
TK団長(リードァ)、ムールゲント@工房
「ムールゲントのおっさん! ちょっと、昔のことで教えてほしいことがあるんだけど、いいか?」
手を振りながら元気よくやってきた団長に、剣聖と呼ばれた男は露骨に眉をしかめた。
「……汝もそれを言うか。我のことは詮索無用と……」
「あ、おっさん自身の過去はどうでもいーんだ」
手を振りながらリードァが明るく笑う。
その言葉に表情を緩めかけたが、
「剣マニアだろうがただのオッサンだろうが浮浪者だろうがトマトだろうが気にしねえよ」
と続けられると、一度しかめた眉が変な形に持ち上がった。
オッサンはともかく、浮浪者も甘んじて受けるとして、なぜトマト。
「我の過去がトマトならば、それは充分憂慮すべき事態ではあらぬか」
「いや、トマトの化身と考えればありじゃねえ? 顔も赤黒いと言えばそうだろ」
ふむ、となぜか納得したように腕を組むムールゲント。
確かにファラモンの関係者に畑はよく似合う。だが、彼のトマトはとりあえずひどくまずそうだ。
自分でもそう考えたのだろう。しばらくしてから「やはりトマトはありえぬ」と首を振った。
「だが」
「ん?」
「……柿。 干し柿ならば肯んじえよう」
がえんじるのか。
「干し柿? それ、ヌザートのばあさんじゃねえ? あ、ムバルいねえよな」
リードァは焦ったようにきょろきょろとあたりを見回したが、気にすべきはそこじゃない。
奥の鍜治場で鉄を打っていたガドベルクがものっそい微妙な顔を2人に向けていたが、普段寡黙な彼にツッコミは期待するだけ無駄である。剣聖と呼ばれたかつての英雄と現在進行形で英雄になりつつある少年の2人は、そもそもガドベルクの存在を認識してすらいなかった。
「トマトはありえぬ。あれは干すものではない」
剣聖が首を振る。彼の中にドライトマトという存在はないようだ。
「干さないといけないのかよ」
「干すべき……だと、思うがな。 少なくとも、我には採れたての新鮮さはない」
「なるほど、そうだな(納得)。 なら、イモならどうだ?」
「干し芋は好まぬ」
「うまいだろ」
「歯にくっつく。ねとねとする」
「干し柿だってくっつくぞ?」
「…至言だな。ふむ、とすれば魚の干物くらいが似合いかもしれぬ」
「確かにおっさんも色が黒いもんな……」
腕組みをして向かい合う。互いに真剣な面持ちだ。
そんな2人を、少し離れた場所からガドベルクが相変わらず微妙な表情で見守っていた。
「魚にも色々ある。アジは好むが……なにか違う」
「うなぎとか?」
「いや、うなぎ殿はいつでも新鮮ピチピチだ」
そもそも、人様の夢にお邪魔した上に干物にしてしまうのは礼儀を失するというものだろう。剣聖の指摘は常に冷静である。
ムールゲントは工房の入口に積み上げてある薪の山(※リードァがいつも衝突するため、ぐるぐる巻きにして固定されている)の上に腰を下ろした。
そのまま、しばし黙考する。
「……ミスラトサーモン」
低い呟きに、リードァはムールゲントの顔を見る。
顔を上げて団長の視線を受けた彼は、重々しく頷いた。
「ミスラトサーモンを燻製にし、干す。この干物は、かなりイケる」
「食ったことないな、それ」
「イケる」
ふたたびムールゲントが重々しく頷いた。
2人の視線が、互いの真意を探るように交わる。
最後に、リードァは大きく頷きを返した。
「じゃあおっさんはミスラトサーモンの干物ってことでいいのか」
「それも、やむをえまいな……」
「(なんの話をしているんだあの2人は)」
ガドベルクのツッコミは至極まっとうなものだったが、無音であるがゆえに、当然2人の耳には届かなかった。
***************
~ その後、大広間隅にて ~
リウ 「全然やむをえなくないと思うんですけど!? 結局、なに聞きに行ったのオマエ?」
リードァ 「だからミスラト……あ!!」
リードァ 「しまった。昔のこと聞こうと思ってたんだった」
リウ 「それ、ムールゲントさんが一番いやがってることじゃなかったっけ」
リードァ 「そうだけどさ。スクライブの世界が現れる前のサイナスってどんな感じだったんだろーって、ふと思ったんだよ」
リウ 「そこまでニンゲン超越してないと思うよ、あの人」
リードァ 「そうか?」
リウ 「正直なとこ干し芋くらいだと思う。 ……にしても、ボケ倒しだな……」
リードァ 「ええっ、老人ボケ!?」
リウ 「わあああっ!! なに言ってんの!?」
リードァ 「リウが言ったんだろ? ムールゲントのおっさんが老人ボ…」
リウ 「だああストップストーップ!! 壁にユラあり廊下にメルヴィスってゆーだろ!? マジ怖いんだからあの人たち!!」
最初にトマトと口にするのは、食べ物を考えた時にスルッと出てきたのがシトロトマトだからです。
あとテハの村でまた食料が高騰してた。 あの村は人口が少なそうなのに、食料不足が頻繁に起きすぎです……心配になるよ……
……月にかわってお仕置きされてきます(´・ω・`)
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