先日浮かれてた件、話題にしてもおkとのお言葉をいただきましたので。
実は来年発行の主マナ本にゲストとしてお誘いいただいたのですv
やっほう!!!
以前に書いたことがあるのですが、私はTKでは主マナ、リウレン、ジェイメイ、マリタウ、アスフレをおしてます(アスフレは事故のようなものと思わないでもないですがw)
でもおしてますって言う割に主マナは星屑枠で書いたくらいなので悶々としてたのですよ。
だって星屑も書きたいし。IVの5周年やらラプソの4周年やらテッドやらがあったし!
そんなところへ、敬愛する(ストーカーしている)山間はる様からのお誘いが……しかもお題は数年後の主マナ。どストライク!
スケジュールを考える前に二つ返事でしたw
4年後で団長19歳マナリル15歳か、6年後で団長21歳マナリル17歳か。どちらにしても良い年の差だと思うんだ。
……実は、ティアクラ2が出るか否かが少しだけ気になってるんですけどね……(出るとしたら、団長とマナリルは登場するような気がしないでもない)
でも関係なーい!w
数年経ってるくせにほのぼのした話になります。
せっかくなので、つづきで数年経ってない(つまりTK軸の)短い主マナSSを。
+ムバル、ルオ・タウ。
主マナと言わなきゃわからないレベルですw
実は来年発行の主マナ本にゲストとしてお誘いいただいたのですv
やっほう!!!
以前に書いたことがあるのですが、私はTKでは主マナ、リウレン、ジェイメイ、マリタウ、アスフレをおしてます(アスフレは事故のようなものと思わないでもないですがw)
でもおしてますって言う割に主マナは星屑枠で書いたくらいなので悶々としてたのですよ。
だって星屑も書きたいし。IVの5周年やらラプソの4周年やらテッドやらがあったし!
そんなところへ、敬愛する(ストーカーしている)山間はる様からのお誘いが……しかもお題は数年後の主マナ。どストライク!
スケジュールを考える前に二つ返事でしたw
4年後で団長19歳マナリル15歳か、6年後で団長21歳マナリル17歳か。どちらにしても良い年の差だと思うんだ。
……実は、ティアクラ2が出るか否かが少しだけ気になってるんですけどね……(出るとしたら、団長とマナリルは登場するような気がしないでもない)
でも関係なーい!w
数年経ってるくせにほのぼのした話になります。
せっかくなので、つづきで数年経ってない(つまりTK軸の)短い主マナSSを。
+ムバル、ルオ・タウ。
主マナと言わなきゃわからないレベルですw
書の部屋の窓は、たいていいつも閉ざされている。
それは二間続きのうち窓のある方の部屋に≪書≫が安置されているせいでもあるが(風で吹き飛ばされたら大変だ)、一番大きな理由はかつてこの窓から司書が侵入してきたことがあるから、というものだ。
もう一度同じ手を協会が使ってくるとは思わなかったが、あの時書の部屋唯一の住人だったムバルは心底肝が冷える思いをしたらしい。朝夕に用心深く空気の入れ替えをする以外には滅多に窓を開けようとはしなかった。
とはいえ、窓越しでも外の景色を見ることはできる。
少し疲れを感じたり眠たくなったりすると、マナリルは窓の外に目をやった。
ジャナム帝国にいた頃は大抵は地下深くの部屋にいたから、景色が見えるだけでも充分すぎるほどの開放感を感じることができる。穏やかに揺れる木々の梢を見ているだけで心が和んだ。
それは、昼食を食べてからしばらく後のこと。
一日の気温がもっとも高くなる時間帯で、なんだかうとうとと眠たくなってくる頃合いだ。
マナリルは本を読む手を止めてぼんやり窓の外を眺めていたが、ふいに窓の外を横切っていった球体にぱちくりと瞬きをした。
なんだろうと思う間もなく弾けて消えたその球体は、見守るうちにもう1つ現れて、窓の外をふらふらと頼りなく漂いながら横切っていく。
小さな球。透明かと思ったが、よく見ると様々な色が混ざり合ってまるで虹のように輝いている。
ガラスのようにも見えたが、木の枝に当たるや否やパチンと弾けたから、とても薄くて軽い膜が球の形を取っているのだろう。
それからしばらく窓の外を見ていたが、なかなか次の球は現れない。
と思ったら、突然ひとつの枝が不自然に大きくしなった。枝の先はここから見えないが、誰かが乗ったように見える。枝のしなりは上から徐々に降りてきて下の方へと消えていく。
その一瞬、ちらりと髪の先が見え、思わずマナリルは立ち上がった。
椅子がガタリと音を立て、それまで書見に集中していたムバルが顔を上げて振り返った。
「マナリル様? どうかしましたか?」
「ムバル、窓を開けていいですか?」
「え…」
一瞬口ごもったムバルがルオ・タウの顔を見る。察したルオ・タウは辺りの気配を探り、「問題ない」と頷いた。
「構いませんよ」
「ありがとう! …よいしょ」
「マ、マナリル様! あぶないですよ!?」
身長が足りず、窓下の棚によじ登ったマナリルの身体を慌ててムバルが支える。
開いた窓から彼女と顔を出すと、あたりをきょろりと見回した。
書の部屋から見て左手には城を上下に貫いている大木があり、その半分を外気にさらしている。
その枝の一つに少年が腰掛けてこちらを見上げていた。
なんだか悪戯が見つかった子供のような笑みを浮かべている。2人に向かって何か瓶のようなものを持った右手をひょいと上げた。
「よう、元気かー? マナリルに学者のおっさん」
「リードァさん? 何してるんですか?」
マナリルが問いかけるとリードァはにかりと笑い、手にしていた瓶から筒状のものを取り出して口にくわえた。
ふーっと吹くと、筒の先から先ほど窓を横切っていた光の球体がいくつも飛び出してきた。
それぞれが太陽の光を反射して虹色に輝いている。目の前まで飛んで来ることはなかったが、無数のきらめきにマナリルは思わず歓声を上げた。身体を乗り出しそうになって、ムバルが抱きかかえるようにして支える。
何度か同じ動作をくり返した後、リードァは枝をよじ登って近くまでやって来た。
「ついさっきまでナズもいて、これを置いてったからさ。いきなり窓の外にシャボン玉が飛んできたらおもしれーだろ? ビックリさせようと思ったんだけど、風向きがわるいみてーで」
いろいろ場所を変えて試してたんだ、と言って肩をすくめる。
「シャボン玉というんですか? きれいです!」
「だろ? もっと見るか?」
「はい!」
「……待ってください。リードァさん、それにマナリル様」
右腕でマナリルを抱え、左手で額を抑えたムバルが唸り声を上げる。
リードァとマナリルがきょとんとした顔を向けると、静かにため息をついた。
「驚かせる、というのは失敗したわけですから。なら普通に楽しめばいいでしょう」
それもそうだな、と頷いたリードァが迷わずマナリルに手を差し出した。
「じゃあ来いよ! マナリル」
「あ、はい」
「わあああああ!! そんな所から誘わないでください、マナリル様も出ようとなさらないでください!!」
「なんだよ、注文の多いやつだなあ」
「枝からこの窓までは若干の距離がある。ムバル殿の心配ももっともだと思うが」
ひょいと顔を出したルオ・タウが無表情に口を挟む。
突然会話に参加した彼に特に驚いた様子もなく、リードァは「…ま、そうか」と納得したように頷いた。
「絶対に怪我させない自信はあったんだけどな」
なぜか残念そうに言って、器用にもひょいと枝の上に立ち上がった。
上の枝に手をかけると顔だけ振り返ってこちらを見る。そのままにかりとマナリルに向かって笑いかけた。
「じゃ、オレの部屋のベランダならいいだろ? 先行って待ってるな」
「え…? は、はい!」
するすると枝を登っていくリードァを見送り、マナリルはようやく棚から下りた。ムバルが慌てたように窓を閉める。ほうっと安堵の息を吐き出した彼を見上げて、少女は小さく首を傾げた。
「行って来ていいですか?」
「そうですね」
尋ねるのがちょっと遅い気がしますがと苦笑してから、ムバルはやわらかく微笑んだ。
「シャボン玉はご存知なかったんですか?」
「ええ」
「では、間近でたっぷり見てきてください。こちらは特にすることもないですし、ごゆっくり」
「…ありがとう! 行ってきます!」
パッと顔を輝かせたマナリルが元気よく駆け去っていく。
その後ろ姿を微笑みを浮かべて見送っていたムバルの横で、黙々と≪書≫を元の位置に戻していたルオ・タウがぼそりと呟いた。
「……親心、というやつか」
「……ちょっと違う気がします」
************
しばらくしてから、ムバルはそっと窓を開けて様子を窺ってみた。
リードァの部屋はこの部屋の真上で、窓のすぐ上がベランダだ。
頭上からはかすかに楽しそうな話し声が聞こえてくる。
ふ、とその話し声が途絶えた。
一瞬の静けさの後、見上げた空を小さなシャボン玉の群れが2筋、光を反射しながら飛んでいった。
ムバルは「姫様」と「マナリル様」が混ざってるから困る。
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