忍者ブログ
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


2024/05/17 20:17 |
999
拍手ありがとうございます! 誤字のご指摘もありがとうございました!!

お返事とかいろいろ書きたいことがあるのですが、
とりあえず先ほど「今日は999だ!」と天啓のようにひらめいたのでぐりぐりと。

かつてないほど破れかぶれです。後日HPに…なんてできるレベルじゃありません
ほとんど校正もしてない殴り書き。ラプソ軸でキリルさまと群島人。
ギャグです。





クールークで紋章砲の調査をしている割に、キリルの一行は群島の海上にいることが多い。
だから船には慣れている、のだが。

甲板に勢ぞろいしている群島人たちを見た瞬間から、キリルは嫌な予感に襲われていた。

「(なんで3列になってんの。なんでピシッと横に揃ってるの)」

フリーダムが人間の形を取っているような彼らにはあり得ない。
聞いたことはないが、たとえ群島解放戦争の頃だってこんな風にキチンと並んだりしたことはないに違いない。

マストの陰に隠れてどきどきしながら見守っているキリルの視線の先で、タルが「せーのっ」と号令をかけた。



「♪ …ふねは~ やみをぬ~うけて ひっか~りのう~みええ~」
「待ったーーーー!!!」


咄嗟に飛び出したキリルを見た彼らはいっせいに「なんだあ?」という顔をしてみせた。

「♪ ゆめがあ~ ちらばるう~ むげ~んの うなばらさあ~」

…だが、「なんだあ?」という顔をしてみせただけだった。


キリルは「♪ほしのお~」と続けようとしたタルの口を無理矢理ふさぐ。
しばらくもがもがと声をくぐもらせていたタルは、ようやく歌いやめるとキリルに向きなおった。

「どうした? あ、キリルも混ざりてえ?」
「じゃなくて、その歌詞ヤバイから待って自重して!」
「ん? 何だよ、気を使って歌詞は開いてるぜ? しかもほんのり替え歌だ」

関係ない、とキリルは首を振った。
ちなみに普段は創作内容とリアルが混同することはあまりないが、今回はパラレルだ。
既存曲の歌詞を載っけることは危険極まりない。
「そういうのは駄目なの!」
めっ、と厳しい顔をしたキリルにタルは口を尖らせたが、今のリーダーはキリルである。
不承不承口を閉じると、他の者もそれに倣った。


ようやくほっと息をついたキリルは、みんなを見渡した。
「それより、なんで突然こんなこと始めたの?」
「だって今日は09年09月09日だぜ!? 999だぜ!?
「うん…まあね…」

幻水世界では違うだろうが、今回はパラレルだ(二度目)。

「そりゃもう、歌うっきゃないだろ!」
タルの言葉に全員がうんうんとうなずいている。

気持ちはわからないでもない。
この機会を逃せば、次は10年後だ。
正直なところ、何がなんでも今日中に歌わねばという思いにも駆られた。
昼ごはんを食べた後、ギャラクシエークスプレッスリーなどと口ずさんでいたのは内緒だ。

「それにしても、そっちなんだ…」
結構いろんなバージョンがあるが、その中でも古い方をチョイスしなくても。

しかし、この言葉に対してはタルは予想外の反発を見せた。

「何言ってんだ、ぜったいコレだろ!? このサビは無敵だぜ!」
「ええ~…?」
「最初にシュボーって汽笛が鳴って、シュッシュッと走り出したところへジャーンジャーンと音が入ってくるところがたまらん!」
「ええ? ぼくはそのOP世代じゃないし…」
「ここでジェネレーションギャップは通用しないぞ」

一人だけ若者ぶろうとしたってそうはさせんと腕を組んだタルに、彼の名を呼ぶ声がかかった。
低いがよく通るその声は、3列に並んだ中列中央から。
タルにつられるように声の主を見たキリルは何とも言いがたい表情になった。

「キカさん、どセンターですか…」
「まあな」

さらりと流すと、キカはくいとあごで後部甲板を示した。

「あっちで青い(目の)小鳥が困っている」
「それって幸せの!? てゆーか、カイトの姿が見えないと思ってたけど何してるの!?」
「決まっているだろう」

ぱさりと髪を払うと、キカは悠然と微笑んだ。

「銀河を超えて百万世界を目指すのさ」
「まさかの2番改変!」

「2番の歌詞は良い……」
水平線を見つめて遠い目になったキカに、そうですね…と同意しそうになって慌てて首を振った。
ラプソの世界で百万世界に跳んだりしたら、最悪お魚になってしまう。
魚人ビッチビチの船が世界を超えてきたら、百万世界の向こう側もさぞ困るだろう。

「その前に、この船は飛びませんよ?」
「なんだ? そんなの…」
「やってみなくちゃわからない、とか言わないでくださいね」
「言わん。そんなの、なんとかなる
「うーわあポジティブー…」
楽観さで言えば団長よりも上かもしれない。

キカがふっと笑った。
「というわけで、今あっちでカイトがこの船を飛ばすために準備している」
「何する気!?」
「うむ。アルジェの人形と干からびた腕の用意もできたぞ」
「ってどっから出て来たのシメオンさん!」
「これでトビラが開くだろう」
「こないだその実験で魚人呼び出しましたよね!?」
「そう思うだろう? 今回はな、腕をスノウに変えたのだよ
「変えたのだよ、じゃありません! なんで得意そうなんですか!」

「おっしゃ、じゃあカイトへの合図の合唱するか! ♪きっといつかは きみもであうさ あおい(目の)こと~りにい~
「もう出会ってるでしょ!?」
「ゴホッ、私、病気に負けない機械の体を…」
「ああもうツッコミが追いつかない……!!」



おねがいたすけてめえてるうううううーーー



叫んだキリルの頭上で、シュボーーーーーと汽笛が鳴り響いた。





ほんとなんだこれ。

知らない方は是非。アニメタイトルそのまんまの曲名です。
私の中のOPはこれなんです(年がばれる)

2番の歌詞は良いものだ……


※9/10追記
「999だ!」と思ってから一気に書いて流れるようにアップ(タイムリミットがあったので)したのですが、改めて。
ムチャ振りさせるなら群島人だなあ(愛)
PR

2009/09/09 23:34 | Comments(0) | TrackBack() | 二次創作

トラックバック

トラックバックURL:

コメント

コメントを投稿する






Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字 (絵文字)



<<キャリオ | HOME | IVと星屑>>
忍者ブログ[PR]