忍者ブログ
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


2024/05/17 19:51 |
見守る人
最近また頭の中をレックナート様がぐるぐるしてるのですが、私生活と群島諸国が妄想を形にすることを許してくれません(^^;
レックナート+坊はギャグにもシリアスにもなりますが、どシリアスな2人に惹かれます。

…と、ダラダラ書いていたら、長くなったうえに最後が坊レクのCP話になったので(笑)、隠します。幻水3のネタバレを超余裕でしてますのでご了承を。



以前にも何度か書いたと思うのですが、私は、門の紋章の呪いを「バランスの執行者であること」だと考えてるんですよね。
門の紋章は幻水世界と他の世界を繋ぐもの、だから他の世界との関係で初めて生きてくる。幻水には百万世界がありますが、「バランスの執行者」の「バランス」とは、幻水世界の中でのバランスを指し、さらには他の世界と幻水世界とのバランスをも指しているんじゃないか。バランスの執行者は幻水世界が消えてしまわないように見守り続ける者であり、その立場ゆえに幻水世界の中には介入することが許されないんじゃないか、と思ってます。

真の紋章が絡む戦争が起こり世界のバランスが崩れそうになるたびに時の天魁星の下へ現れるけど、それ以上のことは出来ない。「見届ける」ことしか出来ない。元は普通の人間だった者にとって、それはとても神経を消耗することだと思います。
だから、なるべく感情を排するようになった。4主や王子の所へ現れた時のレックナートはまるで幽霊みたいでしたが、それは見守ることしか許されない呪いを負っているが故の、彼女なりの自衛の結果なんだと思います。

そんなレックナートの生活を壊したのがルック。
幻水世界の内側のことに干渉してはならないレックナートが、思わず禁を破ってしまったのがルックとの出会いだったんじゃないかな。ヒクサクの都合で生を受け、ヒクサクの都合で生殺しにされているルックに、かつての自分がダブったとか…。
私は、レックナートがルックを拾ったのは彼を憐れんだだけとは思ってません。ルックに自分を重ね、彼に自分とは違う道を歩んでほしかったんじゃないかと思ってます。

そこへ登場した次の天魁星が坊だったんですよねー。しかも敵はウィンディで、天間星に選ばれたのはルック。この時だけ、レックナートは限界を超えないギリギリまで思い切り私情込みで動いてます。
ウィンディは門の紋章の継承者の呪いをぶっちぎった人です。幻水世界の事象からは距離を置かなくてはならないのに、それを拒み、逆に世界を壊そうとします。そのうえ――この点はレックナートにとって大きいと思うのですが――バルバロッサに愛された。レックナートは彼女を止めようとしたけど、そこには一人に愛されたウィンディへの妬みもあったと思う。自覚しているかどうかは別として。
自覚している部分としては、ルックに未来を見せてやりたかったんじゃないかな。
だからこそ、1のレックナートはすごく人間くさく見えるんだと思います。

それで、幻水3になる。
なんかねー、これはレックナートにとって二重三重にきつかったと思うんですよ。
まず、運命に縛られない未来を見せた結果として、ルックがあの道を選択してしまったこと。
次に、宿星の動く戦争になってしまった以上レックナートは介入が許されず、でも見届けなくてはならなかったこと。
そして最後に、ルックの死がウィンディの死を思い起こさせたこと。

ルックもウィンディも、動機はどうあれ結果を見れば「運命に抗って愛する人と共に滅んでいった」んですよね。自分は「バランスの執行者」にしばられて身動きが取れなかったのに、2人はそれをぶち壊し、最後は自分を愛してくれる人の腕の中で、一緒に死んでいったんですよ。
レックナートはそれを見ているしかない。自分も壊してしまえたら楽になれるんだろうと分かっているけど、理性が邪魔して狂気に堕ちることができない。それに、彼女はウィンディやルックと違って、誰かに愛されているということもない。
そして、彼女はたった一人、残されたんです。かつてウィンディに対して抱いた妬みを自覚していなかったとしても、ここで自覚するんじゃないでしょうか。そして、ルックに対する羨望も。その結果、単に我が子と思っていた人を喪ったというだけでは計りきれない絶望を覚えたんじゃないかなー…

そういう状態のレックナートを救えるとしたら、坊しかいない気がするのです。
ウィンディとルックを知っていて、人間くさいレックナートも幽霊のように現れて消えるだけのレックナートも(4主あたりから聞いて)知っていて、介入せず見守ることしか出来ない辛さも(トラン建国にからんで)知っている。

幻水3の後、本当に幽霊のようになって一人きりで星だけを相手に過ごしているレックナートの所へ、坊が訪ねていったらいいなあ。レックナートはルックを止められなかった自分を責めに来たと思っているけど、坊はそんなつもりはなく、ただ話相手になって帰るだけ。
何十年後か何百年後か、坊が相当年を取った頃にも思い出したようにフラリと訪ねて、ルックの思い出話をしたり、どこかで起きている戦争を見守っているレックナートを「また幽霊のように人の枕元に立ってきたんですか」とからかったりする。

この流れだと、坊レクが作れちゃうんですよね(笑)。
坊の年齢が3桁になって久しくなった頃、何かの折に、ウィンディやルックの死を妬ましいと思ってしまった、とレックナートが零すんです。それを聞いたレンが笑う。

「これはまた、随分と可愛らしいことを仰る。悲劇がお好みですか?」
「そういうわけではありません。自分の終わりを考えると…」
「貴女の終わり?そんなの、世界の終わりに僕と滅ぶか、僕が貴女の魂を頂くか、どちらかに決まってますよ。どちらにしろ、僕の滅びには付き合っていただきます」
「……」
「他の天魁星にはやりませんよ?数多の天魁星に出会いながら、僕だけ特別扱いした罰です。安心して、その日をお待ちなさい」
「……」
「泣くところですか」
「嬉しかったので」
「ならば笑ってください。…貴女の呪いが僕へと導き、僕の呪いが貴女を引き受ける。それも悪くないと思いませんか」


とかね。
(…うちの坊は女たらしだなあ。草葉の陰でルックが怒りそうだ…)
ともかく、こう考えると、この先幻水シリーズがどんな未来設定で出してきても坊レク話を作れそうな気がします(笑)。レックナートは唐突に天魁星の枕元へ現れて一方的に喋って消えていくんでしょうけど、天魁星からは見えない所で坊がニヤニヤ笑いながらそんなレックナートを見てたら…楽しくないですか?賛同なくてもいいや、私は楽しいです(笑)。

レックナートは美少年ハンターとか空気読めない人とか諸悪の根源とか色々言われてるけど、ほんと好きなんですよ。今一番頭の中をぐるぐるしてるのは、幻水3が終わったあたりの時間軸。…誰か書いてください(他力本願)
PR

2008/09/09 22:29 | Comments(0) | TrackBack() | 幻水雑記

トラックバック

トラックバックURL:

コメント

コメントを投稿する






Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字 (絵文字)



<<よく分からないバトン | HOME | 「よんよん」を他シリーズでもやってみた・その2@幻水I>>
忍者ブログ[PR]